歴史ある台湾随一の問屋街「迪化街(Dihua Street)」の散歩 − 台湾縦断旅行
「迪化街(Dihua Street)」は、18世紀末にまでさかのぼる歴史ある台湾随一の問屋街です。
台湾の漢方、乾物、布問屋が集結しています。
通りに面した商店は、間口は狭いですが、商店→住宅→倉庫というように奥に長い造り(三進式町家)になっているそうです。
京都の町家に似ていますね。
雨の日ですが、頑張って建物を見上げて歩きました。
グルメとアートを堪能!!年末・台湾縦断旅行シリーズ
今回は「迪化街(Dihua Street)」 です。
中山駅から徒歩で「迪化街(Dihua Street)」へ
「中山駅(Zhongshan Station)」から徒歩で、「迪化街(Dihua Street)」を目指して歩いていると、素敵なお店を見つけました。
日本統治時代に建てられた西洋式の屋敷が使用されているようです。
ガレリー・ビストロ(GALERIE Bistro)
Web:http://www.galeriebistro.com/
Web:http://www.galeriebistro.com/
建成公園(Jiancheng Park)
元(下奎府町兒童遊園地)は、1937年に建設された公園。
昼間の「寧夏夜市(Ningxia Night Market)」
昼間のこの場所は、ご覧のとおり。。
倉庫代わりのトラックでしょうか。。
朝陽服飾材料街
古い建物の屋上には、後に付けたような新しい建物がよくありますよね。
「迪化街(Dihua Street)」に到着
「迪化街(Dihua Street)」に到着。
煉瓦の建物がたくさんあります。
「迪化街(Dihua Street)」には、
・中国福建地方の閩南(ミンナン)様式
・バロック式様式
・洋樓様式
・現代主義様式
などの建物があります。
縁結びの神様「月下老人」で有名な「霞海城隍廟」
縁結びの神様「月下老人」で有名のようです。
ここから、北側に向かって、街歩き開始です。
乾物屋さんの「萬安堂」
こちらは乾物屋さんの「萬安堂」。
赤レンガの建物は、洋樓様式と呼ばれるもの。
洋樓様式
1860年代〜1900年代初頭のスタイルで、主に2階建て。
ヨーロッパの影響を強く受け、屋上に石造りの額のような飾り「女兒牆」があり、「女兒牆」には、屋号や取り扱い商品などの彫刻があります。
1860年代〜1900年代初頭のスタイルで、主に2階建て。
ヨーロッパの影響を強く受け、屋上に石造りの額のような飾り「女兒牆」があり、「女兒牆」には、屋号や取り扱い商品などの彫刻があります。
台湾農産企業公司(左)と和億蔘茸有限公司(右)
どちらもバロック様式です。
バロック様式
迪化街(Dihua Street)では、19世紀後半に豪商が競って建てた様式です。
屋上には、尖った「山牆」と呼ばれる石の装飾が置かれています。
迪化街(Dihua Street)では、19世紀後半に豪商が競って建てた様式です。
屋上には、尖った「山牆」と呼ばれる石の装飾が置かれています。
この辺りからは、お店の中より、外を見上げていました。
元は家族で布の商売をしていた謝成源さんですが、
後に義裕企業有限公司として、パイナップルやマッシュルーム、アスパラガスなどの缶詰の輸出し、台湾をパイナップル王国にしました。
バロック様式を象徴する、尖った「山牆」と呼ばれる石の装飾は、やっぱりパイナップルがモチーフになっています。
左の建物は、壁のタイルが可愛らしいです。
当時日本から取り寄せたものだとか。。
顔義成商行(左)と百安堂(右)
花瓶や細かい彫刻がたくさんあって、もうちょっと近くから見たくなります。
この通りで一番彫刻がある建物だと思います。。
木の窓枠の飾りも凝っていますね
百安堂は「からすみ」などを販売しているお店。
コテコテのバロック様式が立ち並ぶ街中で、簡素な印象を受けてしまう現代主義様式の「IWATAI」と書かれた建物。
こちらは、日本統治時代の米商人、陳德貴氏の豪邸です。
「IWATAI」とは当時の日本語の店名のようです。
現在1階部分は、2軒の商店(鴻達蔘薬公司・新亦勝)に分かれています。
聯華企業(左)と鼎晟藥行(中央)と福泰藥行(右)。
3軒続くバロック様式建築です。
「聯華企業」は、有名な食品会社です。
この向かいには、
こちらにも連なった3軒のバロック様式の建物があります。
坤樹藥材公司(左)漢誠堂(中央)百勝堂(右)。
百勝堂は、日本統治時代の豪商郭湖龍氏の自宅でした。
3階のテラスの下には、日本式の「家紋」が彫刻されています。
ひとつ右隣の洋樓様式の建物は、寶泰藥行です。
坤樹藥材公司(左) にも、「女兒牆」に日本式の「家紋」が彫刻されており、現在は漢方や乾物を販売。
「東泰」と書かれた建物は、現在は漢誠堂というこちらも漢方を販売するお店です。
昔の日本にありそうな建物。
この周辺には、建て替えられて新しいけれど「迪化街(Dihua Street)」に溶け込むような建物が何軒もありました。
こちらは、閩南(ミンナン)様式というようです。
18世紀に台湾へ渡ってきた福建からの移民が建てた様式です。
この後、三進式町家の一進にあるベーカリーカフェ「鹽花生(Salt Peanuts)」に向かいました。
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2015年12月