不思議の国に迷い込んだような、モンタネールの世界「サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)」を堪能 - バルセロナ旅行

February 05, 2015

サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)
バルセロナ|サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)

「サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)」は、「ドメネク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)」の設計で1930年に正式に開院。
4年間の修復工事を経て2014年2月に一般公開が始まりました。
周辺のアシャンプラ(正方形を面取りした八角形のブロック)地区に対して
45度移動させて建設してあり、ガウディ通りに面した正面は威風堂々としています。
そして、見学終盤「管理事務所分館」2階の窓から眺める中庭の景色はお勧めです。

2014〜2015年年越しヨーロッパ旅行(18泊21日+おまけ)シリーズ
今回は「サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)」です。


もともとバルセロナには6つの病院があり、それらを統合したものが
ホスピタル通りにあり、ガウディが息を引き取った「旧サンタ・クレウ病院(現カタルーニャ図書館)」。
そして人口増加に応えるべく新しく建設されたのが、この「サンタ・クレウ・イ・サン・パウ」病院になります。

ドメネク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)の作品
カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)
カサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo i Morera)
 2014年春から一般公開
・サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)
 2014年3月修復工事を終え一般公開
3匹のドラゴンのお城(Castell dels Tres Dragons)
 ※シウタデリャ公園(Parc de la Ciutadella)内
・アントニオ・タピエス美術館(Fundacio Antoni Tapies )
・ホテル・エスパーニャ(Hotel Espana)
 ※レストランFONDA ESPAÑA(フォンダ・エスパーニャ)


ガウディ通り(Av de Gaudi)
ガウディ通り(Av de Gaudi)
この通りを歩くと、後方には「サグラダ・ファミリア」


ガウディ通り(Av de Gaudi) 2
 前方には「サン・パウ病院」というお気に入りの通りです。


サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau) 正面(管理事務所分館)
正面(管理事務所分館)
こちらの建物は「手を広げて訪れる者を迎える」構想となっているようです。

建物中央にも「バルセロナ市の紋章」の彫刻がありますが
入口両脇の赤い柱の上にも「バルセロナ市の紋章」の王冠があり
左には「バルセロナ市の紋章」が
右には、旧サンタ・クレウ病院の紋章であった「末広十字架」があります。


開院当時から残る2本のナツメヤシ
管理事務所分館の右側が入口です。


サン・パウ病院のチケット購入
チケットは、当日管理事務所分館から入り、チケット売り場で直接購入しました。

・ガイドの有無
今回は「ガイド無し」の自由な見学をしました。
ガイド付きと比較して、(おそらく)1カ所建物に入れませんが、 それでも満足できました。
※ガイドの有無を区別するために、チケットとは別に、「色の違うシール」を目立ちやすい場所に貼って見学することになります。

・日本語リーフレット(無料)
受付に日本語のリーフレットがあるので、参考になります。


入口部分のモザイク画
ドアの上の部分にも「バルセロナ市の紋章」の王冠があります。


チケット売り場の天井
すでにモンタネール色です。
この雰囲気は、カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)の1階部分やカフェ部分を彷彿とさせます。


受付から通路を歩いて行くと
地下道に入ります。
途中、真っ白い壁に、うすっらと当時の患者や病院関係者の人達が歩いていく様子が映し出され、とうとうこの世のものではないものまでが見えるようになったかと、かなり”ドキッ”としました。
病院跡だけにちょっと演出が。。。


各分館は、雨風をしのげるように 、全て地下回廊で連絡しています。
当時から、装飾だけでなく機能性を考えて作られていたようです。


広場に開いた地下からへの出口
指定されたトンネルから上に上がると。。。


145,000平方メートルの敷地内には
18の建築物が立ち並ぶ巨大な建物群が出現します。
各建物はそれぞれ異なる専門医療部門に割り当てられていました。

まるで不思議の国に迷い込んだようです。
左右対称に同じような建物が並んでいるため
写真だけでは違いがわかりづらいかもしれません。
実際に撮影した本人もよくわからない状況ですから・・・。

この正面の建物(手術棟)の前には
旧サンタ・クレウ病院のゴシック回廊の中庭中央にあった十字架の複製があります。


手術棟
こちらは中庭中央にある建物で
手術を行っていた建物のようです。


天使が両手を上げています。
その下にも紋章があります。
そしてこの建物建設のために寄付してくれた
パウ・ジルさんのイニシャル「P」「G」の文字があります。


手術棟の裏側です。
ガラス部分が広く、開放的な感じです。


カルメ分館
中庭にはオレンジの木や落葉樹を植え、冬は暖かく、
夏は影を作る効果を利用しているとのことです。


メルセ分館
「間違い探し」のようになってきました。
それぞれの建物に診療室はもちろんのこと
ドーム型の談話室と給水タンク室を備えています。


モンセラット分館(左)
本日の見学は「修道院」(右)が折り返し地点です。


モンセラット分館のテラス部分
見上げるとテラス隠れた部分にも模様があります。


「修道院」からの眺め
正面は先程見た「手術棟」のガラス窓に面した部分です。
右側(女性病棟)を歩いてきましたので
今度は左側(男性病棟)を歩いて「管理事務所分館」(手術棟の奥)に戻ります。


聖マヌエル分館
ここは他と違うことがあります。


パウ・ジルさんのイニシャル「P」「G」の文字がないのです。
パウさんの寄付で建設したものではないからと思われます。


聖ラファエル分館
中を見学することができました。



入院病棟の広々とした空間
淡い緑色が綺麗です。


壁の花がら模様も綺麗ですが
天井や壁は掃除が簡単で衛生的な陶器で作られており
実用的でもあります。


 入口上の窓
 壁のタイルも花と葉っぱが描かれています。


外壁には、蛙の親子や不思議な動物のカーゴイルがあります。
ドーム部分のうろこ瓦も綺麗です。


「手術棟」と「聖レオポルド分館」(右)
「聖レオポルド分館」は半地下になっているようです。


「聖ジョルディ分館」内部
ここは総合救急科と小児科として使用されていたようです。
現在は展示スペースとなっています。



天井も白い陶器の壁も綺麗です。


管理事務所分館(背面)
メインの建物見学です。

出口
見学後の出口は、正面のガラス部分から入って見学後
また、このガラス部分から出て、左側にあるショップを通って出口(入口兼用)だったのですが、わかりづらかったです。
私を含め、多くの個人見学者は「出口」の場所を係員に尋ねていました。


彫刻も気になりますが
ガラスに映った建物群と、「サグラダ・ファミリア」がのシルエットが見えてびっくり。
この管理事務所分館の
1階が「玄関ホール」
1階右奥部分が「回廊」
2階に「礼拝堂」等あります。


管理事務所分館1階 玄関ホール
ホールに入ると、急にピンク色の丸天井の世界が広がります。
大理石の柱が華やかなので十分なのですが、モンターネールの作品としては、想像以上に花模様が少ない印象でした。

奥は回廊(左)と2階(右)に続くそれぞれ階段になっています。


天井のモザイク
天井には9つの丸天井があります。
その丸天井の縁にはモザイクがほどこされており
「A1905」は同分館建設開始の年
「Ω1910」は同分館工事終了の年を表しています。
その他にも「バルセロナ市の紋章」「カタルーニャの州旗」等モザイクがあります。


回廊の天井とステンド・グラス
日差しも暖かくで気持ちのよい回廊です。
天井やステンド・グラスにも「末広十字架」等の紋章が使われています。


2階へ続く階段ホールを見上げる
通常ならば花のレリーフがありそうな壁には「P」「G」の文字が見えます。
彫刻やレリーフの色が統一され、華やかすぎず落ち着いた印象を持ちます。


天井のドーム状のステンド・グラス
このステンド・グラスも、モンタネールが設計したカタルーニャ音楽堂のホールのステンド・グラスを彷彿とさせます。


管理事務所分館2階から「ガウディ通り」側を眺める
前方に「サグラダ・ファミリア」が見えます。


2階礼拝堂入口部分
モザイクの柱もカタルーニャ音楽堂を彷彿とさせます。
右のレリーフはサン・ジョルディです。
サン・ジョルディはカタルーニャ州の守護聖人で
カタルーニャ音楽堂の外壁の彫刻やカサ・リェオ・モレラの廊下の彫刻など、バルセロナ市内の建物や街角に登場します。


左側
上部の通路の手すり部分には透かし彫りの文字が見えます。
文字の下はカタランボールト(この地方の伝統的なレンガ積み工法)のようです。
淡い明るい絵画の下のレンガの壁から
花がらの彫刻→花のモザイク→タイルと変遷していく様子も素敵です。


右側
上部はこちらもカタルーニャ音楽堂の外観のようです。
下部のモザイクを含め、動植物柄は装飾品としてだけではなく
再生、治療、悲観に勝る楽観、死に勝る生命という暗示的な意味合いがあるようです。


レリーフの奥には、十字架に磔にされたイエス・キリストがありました。


天井
全体的にも大きくカーブしていますが、こちらもカタランボールトのようです。


中庭側の窓
上下全く違う形の窓になっています。


上部窓のステンド・グラス
花がらの十字架にみえます。


下部窓のステンド・グラス
照明も素敵です。


管理事務所分館 2階 礼拝堂の窓から中庭を眺める
このサン・パウ病院は、建設場所が傾斜面になっているため、分館毎に地下や半地下、1・2階建と変化させて、視覚的に調和するように考えられているとのことです。
本来の計画では48棟建てる予定だっとか、今でも18棟でこのような景色なので、全部が完成していたらかなり圧巻だったと思います。
美しいものを沢山観た後は、お腹がすきます。。

この後、お腹をすかせて、バルセロナで人気の海辺のパエリア屋さん「エスクリバ(Xiringuito Escribà)」に向かいました。


【 Next 】エスクリバ(Xiringuito Escribà)に続く

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2014年12月


サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)
営業時間:11月〜3月 (月〜土)10:00〜16:30 (日・祝)10:00〜14:30
4月〜10月 (月〜土)  10:00〜18:30 (日・祝)10:00〜14:30
定休日:1月1日・6日、12月25・26
Web:https://www.santpaubarcelona.org/en
メモ:※見学ツアー(日本語無し)
毎日10:00、11:00、12:00、13:00〜(所要時間1時間程度)。
※自由見学も可能。
※日本語のリーフレット(無料)あり。

地図


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